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糖尿病予防のつどい

令和1年11月17日(日)、島原市保健センターにて「第35回島原地区糖尿病予防のつどい」が、「あなたの血管は大丈夫?血管と糖尿病の関係」というテーマで開催されました。前回までは「糖尿病のつどい」でしたが、今回はより多くの方に糖尿病についての理解を広めたいという事で「糖尿病予防のつどい」として新たにスタートしました。 参加者は、糖尿病患者とその家族、さらに糖尿病に関心のある一般の方々でした。参加者は96名でうち歯科相談希望7名でした。今回は島原市保健健康課吉田しのぶ保健師、八尾病院院長松島吉宏先生を講師に招き、それぞれの立場より「島原市における生活習慣病の現状」、「糖尿病と循環器疾患」というテーマで講演がありました。吉田先生の内容は特定健診の重要性についてでした。過去10年間の特定健診結果にて、島原市のメタボリックシンドロームの該当者の割合が県内21市町で4年連続ワースト1位であり、3人に1人がメタボであること。平成20年度の2倍の人数であること。また糖尿病検査項目では、HbA1Cの高い人は平成24年から平成29年には半分に減少したが、2人に1人は血糖が高いこと等、島原市における糖尿病予防の取り組みについての現状を報告して頂きました。 松島先生のお話は糖尿病と循環器疾患の現状についてで、総論として、アジア人は欧米人に比べ糖尿病を発症しやすいこと。内臓脂肪を溜めやすいことなど。各論として冠動脈造影などの動画を用いてわかりやすく各々の合併症について説明頂きました。その中でも閉鎖性動脈硬化症の進行を、下肢の壊疽についてお話し頂いたときは聴衆も聞き入っておられました。まとめとして、糖尿病には様々な合併症があり、多くの合併症は血管と関連していること、また、症状がなく進行し、症状が出た時には重篤になっている場合が多いこと、そして特定健診の重要性についてお話して頂きました。 また、各参加団体がブースを設け、糖尿病試食会、食事相談、糖尿病専門医相談、歯科相談、おくすり相談、身体チェック、健康相談、運動実践を行いましたが、今年度より血管年齢測定検査、長崎県下では初の食育SATシステム(ICタグ内臓・実物大フードモデルを活用した「体験型」栄養教育システム)を新たに導入しました。SATについては歯科応用でき、フードモデルを使用することで食育、食事形態の視覚的素材プラスαとして活用できる面白いシステムです。 歯科医師会が設けた、歯科相談ブースでは相談者7名で相談内容は糖尿病と歯周病関連の相談、義歯について相談が多かったです。しっかりと相談者に寄り添い、歯周病や口腔内の変化と糖尿病の関係性についてわかりやすく説明し、口腔についての意識を高めていただくように対応しました。また、「糖尿病と歯周病について」のリーフレットを配布し、歯ブラシおよび補助的清掃用具、糖尿病関連の歯科の書籍を展示しました。今後も島原南高歯科医師会は糖尿病と歯科の関連性を多くの皆さまに知っていただこうと考えております。